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報告要旨 齊藤豪大(2017年8月10日)

2017年度夏季研究大会報告要旨(2017年8月10日 北九州市立大学)

近世ポルトガルの塩生産と塩輸出
                               
—在リスボンスウェーデン領事の立場から—

                                    齊藤 豪大

本報告の目的は、リスボンに派遣されたスウェーデン領事が記録した、もしくは関係する史料の分析を通じて、近世ポルトガルにおける塩生産と塩輸出の問題について考察することにある。冷蔵技術がない前近代において、塩は重要な保存料であった。
 海に面していながら塩を生産することが困難であったスウェーデンでは、塩の安定供給が重要な問題とされてきた。特に近世では、スウェーデン商務顧問会議(Kommerskollegium)が南欧各地に領事を派遣し、塩取引に関する情報網を構築していった。そして、スウェーデンにとって最重要の塩生産国、それがポルトガルであった。
 ポルトガル塩業史研究においては、Rau (1969) を嚆矢としてセトゥーバルを中心とする製塩業やその経済的な問題について研究が進められてきた。また、スウェーデン経済史研究においてもMüller (2004) やLindberg (2009)などがポルトガル産塩を輸入する上での諸問題について検討してきた。そこで本報告では、在ポルトガルスウェーデン領事やその関係者が記録した史料の分析を通じて、ポルトガルにおける塩生産やその輸出状況について検討を行った。これにより、塩の品質差、また北部では上級の塩が多く、南部では低級の塩が多く生産されたこと、さらには上級の塩については輸出用として取引されていたことなどが明らかとなった。

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